高い匿名性と速度が自慢の仮想通貨「DASH」とは

高い匿名性と速度が自慢の仮想通貨「DASH」とは

Photo by Alex Schreyer

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仮想通貨には、それぞれ異なる魅力を持っています。仮想通貨を利用したい人は、自分の目的に合った銘柄を見つけることも重要です。

また、投資目的の場合も将来性をみる上で、仮想通貨ごとの特徴を把握することが必要になります。今日は仮想通貨「DASH」について解説します。

DASHとは?

DASHは、「匿名性」と「取引速度」が自慢の仮想通貨です。

元々の名前は「ダークコイン」であり、2014年7月に公開されています。その1年後の2015年5月に、DASHという名称に変更されました(名称変更の詳しい理由は不明、「ダーク」という言葉にネックを感じてのことだと思われます)。

DASHは匿名性が高い

まずは「匿名性が高い」という特徴です。仮想通貨の中心的技術である「ブロックチェーン」は、その仕組み上全ての取引履歴が公開されています。

具体的には、どのアドレスからどのアドレスにいくらの仮想通貨を送金したのかがわかる仕組みとなっています。これらの情報は暗号化されているので、取引履歴を見ただけでは個人の特定はできません。

仮にアドレスと個人を結びつける事ができた場合、仮想通貨の保有量などが露呈することになりかねないのです。

DASHの場合、送金に際して送金元と送金先の間で一度プールします。他の取引者の送金も一度そこにプールして混ぜてしまうので、送金が基本的に本来の「1対1」ではなく「複数対複数」という形になります。これにより、取引履歴を外部から確認することができなくなっています。

ビットコインは、取引履歴が公開されているからこそ信用されたという側面も否めません。ただ、プライバシー保護の観点からは、この仕組は有効であると言えます。

特に、公開したくないような取引内容である場合には、第三者からの追跡を受けないDASHは高い利便性を発揮します。

DASHの匿名性の高さゆえの欠点

しかし、この仕組みにはいくつか問題点があります。匿名性が高い仮想通貨であるということは「マネーロンダリングなどに利用される危険性がある」ということでもあるのです。

マネーロンダリングだけでなく、テロリスト等への資金提供の手段としても、匿名性の高さは利便性が高いと言えます。

そして、違法な行為に利用される可能性が高いということで、国や政府が規制に乗り出す可能性が考えられます。国による規制のニュースは、仮想通貨の時価を大きく下げる原因に成ります。

近々、G20で仮想通貨に対する世界的な規制の話も持ち上がることになっていますから、そこでDASHに対しても何らかの規制がかけられるのではないかと考えています。

ですが、銀行や金融機関では、顧客情報を漏洩させない手段としてDASHの匿名性の高さが評価されているのも事実です。規制についても、何も全面的な規制のみというわけではありません。

マネーロンダリングなどの危険性を排除できるような規制であって、一般の人達がDASHを売買することについては規制されないのであれば問題はないのです。

取引の処理速度が非常に早い

もう1つの特徴は「取引の承認スピードが早い」ということです。例えばビットコインの場合、取引が承認されるまでには最短でも10分かかります。

ビットコインのように取引のボリュームが大きな仮想通貨の場合、ブロックに書ききれない取引量は次のブロック生成に回されてしまいます。いわゆる「スケーラビリティ問題」と呼ばれるものであり、この問題を解消しないと仮想通貨の利用が不便になってしまいます。

DASHは、ビットコインが10分かかってしまう承認を、わずか4秒でこなすことができます。

これはDASHに導入されている「InstantSend」という機能によるものです。分散されたコンピュータの中から承認用の「マスターノード」を選定し、承認作業を行うという仕組みです。承認する人があらかじめ決められているため、承認スピードが早いのです。

マスターノード

マスターノードは、DASHの取引を承認する人のことを言います。マスターノードになると、承認作業を行う代わりに取引手数料の45%を得ることができます。

マスターノードになるためには、1,000DASH以上を担保として、24時間サーバーを起動させ続けているなどの条件を満たすと権限を得ることができます。手数料の45%は、マスターノード同士で分け合うことになります。

DASHの将来性

DASHの将来性については、面白いニュースがあります。それはDASHが仮想通貨としては前代未聞の試みである「決済システムへの投資」を行ったというものです。

2017年11月27日、DASHはジンバブエの決済サービスとの共同決済システムに対して55万ドルを投資しています。ジンバブエはハイパーインフレーションによって自国通貨を持たないに等しい状態です。

DASHは決済サービスと提携することによってSMS送信可能な携帯電話でのDASH利用を実現できます。これにより、ジンバブエのハイパーインフレ恐慌を解決しようというのです。

もし、このプロジェクトによってジンバブエの経済を復興させることができたら、DASHはその地位を高みに置くことになると思います。

以上、高い匿名性と速度が自慢の仮想通貨「DASH」とは。のまとめでした。

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